宇宙船

映画の話

チア☆ダン

実家に帰ったとき、家族が観ていたので一緒に観ました。

普段こういう、青春!タイプのはあまり観ませんが、いいですね、全部がスッと入ってきました。


チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』
(2017)

高校一年の春、ひかりは、サッカー部の好きな男子を応援するためにチアダンス部に入ります。チアダンス部は地獄先生という厳しい顧問がいて、なんと説明会初日に先輩達が辞めてしまうのでした。一年生だけになった部に、地獄先生が掲げた目標は「全米制覇」。いろんな目的や目標を持って集まったメンバー達は、チームワークもゼロから始まります。そんな彼女たちが高校三年間で、本場アメリカの大会を目指す、実際にあった物語です。

ひかりは、ダンスはど素人、体も一番かたくて、でも笑顔だけは最高というキャラクターです。笑顔は最高なんだけど、何もべつに、特別なことなんてない主人公でした。
先生が他のメンバーに厳しくしても、「そんなことないよ気にしないで」と慰めたり、後輩に良いポジションを取られても悔しがらない、平和主義の平凡な子で、けして「アメリカに行く!絶対!」と全員を引っ張っていくような子ではありません。
部長の彩乃も、チアダンス経験者でひかりよりは大会を目指していましたが、人を動かすよりは、どちらかというと部長やセンターである自分自身と闘っている様子でした。

誰かが中心になったり、誰かが目立って特別であったり、そういうのはありませんでした。
だからあれは、夢とか雲の上とかではなくて、わたしたちでした。


地獄先生の登場は足元が映るんですが、天海祐希だな…と家族とザワザワして観ていました。天海祐希でした。
よくある厳しいコーチでしたね。毒舌で、弱みを見せず、甘やかさず、機械みたいで。
そのまま微笑んで去っていくのかと思ってたのに、最後に彼女の努力や感動が、一気に流れ込んでくるんですよね。
泣きました。

どんでん返しとかはとくになくて、本当にシンプルな構成なんですが、たぶんひとつひとつが丁寧なんです。泣きました。

先生がチアダンスと出会う場面が、全ての始まりだって風が吹き抜けるみたいでした。
地獄先生は地獄先生として地獄から現れたわけではなくて、ただの一人の高校教師でした。

スウィングガールズウォーターボーイズをイメージしていましたが、少し違いました。どう違うのか、うまく説明できません…。でも、彼女たちはわたしたちだ、という気持ちに関係あると思います。

たまたまチアダンスに出会った、わたしたちの物語。
もっといろんなことが起こるし、いろんな気持ちになりますが、最後に残ったのはこの気持ちでした。